高校生の時、実家で野良猫をよく餌付けしていた。
その野良猫は真っ黒のオス猫でした。
顔は少々パンパンでイカつい感じでしたが昔飼ってたメス猫ブルーちゃんよりも可愛らしい声で鳴くオス猫でした(笑)
昔の実家にはドアの横の壁に猫穴がありまして、そこからオス猫ちゃんはこんにちわしてるかのように、ひと声鳴き、餌を要求して来ます。
決して我が家には入らず、餌だけを要求します。
餌を食べ終わると、またひと声鳴き、帰ります🤣
なんと礼儀正しいヤツめ😎✨
そんなある日の夜…
風呂上がりのオカンがなんや叫んでらっしゃる。
オカン「ハッキリーーー!!!!ハッキリ!!!あんたぁ!!」
なんやねん、騒がしいのぅ。
そう思い、2階に居るオカンを階段下から見上げる。(実家のお風呂は2階にある。)
私「なんや?」
オカン「あ、あ、あ、あ、あんたぁ!!!猫!!!猫捕まえてぇ!!!」
ね、こ、つ、か、ま、え、て…とは…?
私「ねこ?」
オカン「猫侵入してきよったで!!!あんた餌付けしてるから!!」
私「クロちゃんならさっき帰ったで。」←勝手に名前付けてる。
全裸のオカンはさらにこう言ってきた。
オカン「帰ってへんっ!調子こいて入って来よったんや!!」
調子こいてて(笑)ワロタわ。
オカン「えぇしハヨ!お父さんの部屋入っていきよったから!捕まえて!」
なんやのんのぉ〜もぉ〜😩クロちゃんじゃない猫やろ。どーせ。と思いつつ、オトンの部屋に入ると
ヒューーーン!!!。・*・:≡( ε:)
何かが…
物凄い速さで
通り過ぎた。
黒っぽい、何かが。
だが、思ったよりデカかった。
これ、は?
ホンマに猫かい?
その、何かは、オトンとオカンの寝室へ入っていった。
オカン「ひぃぃやぁぁあ!!!😖💦」
猫?1匹に怖がりすぎじゃね?
※オカンは飼い慣らしたペットじゃないと怖いのだ※
言わば、家族じゃないと信用しないと言う事だ。
寝室へソロリソロリと行くハッキリさん。
つかまっ
えた…
え?
と、同時にうちの腕をすり抜けてお外に一目散に逃げてった黒っぽい正体は…
私「オカン…」
オカン「黒猫やったやろ!」
私「猫ちゃう。」
オカン「え?なんやったん!?」
私「今見てなかったん?あれ、
アライグマ…。」
私&オカン「アライグマ!!!!!?」
はい、犯人はアライグマさんでした🙋
どっから?どっから来なすった!?近くに動物園無いけど!?
おとんいわく、どっかで飼われてたんが逃げたんちゃう?て、あーた!アライグマ飼うて!どこぞの金持ちやぁ!
でも家に入ってきたっちゅー事は、お腹すいてんかなぁと思い玄関開けたら、鼻ヒクヒクしながらおった。
クロちゃんの為のキャットフードをクロちゃんのお皿に入れてみた。
食べた🥰かぁい。
カリカリ言わして食べよるぅ😍かぁい。
その時の証拠写メを撮ってわざわざ関東お住いのお姉にメールしてたのを今でも覚えている。
画素数ゴミなオトンのガラケーでな✋
夜に現れた黒っぽいアライグマは、その時代のケータイじゃ写せん✋
油彩画のようでしたよ。
アライグマさんが現れたのはその日だけでした。
一夜限りの夢。